Dynamite秘宝盤 ~ガイドに載らないお宝ヴァイナル~

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DJ 吉沢 Dynamite.jp

さて今回は、私が所有しているレコードの中でマイナーでありながら内容充実の秘宝盤をご紹介します。

表ジャケット

センターレーベル

裏ジャケット

RODAN『Rodan』(Pandra Records 1974年)

まず、このレコードと出会ったのは90年代後半。当時BLOOD、SWEAT&TEARS、CHASE、CHICAGO、IDES OF MARCH、、、など70年代前半のジャズロック、ブラスロックと言われた類にハマっており、その辺を探しに新宿disk unionビルのプログレやロックのフロアを漁ってる時にこの見慣れぬジャケを発見しました。¥2800でした。自他共に認める安物(安く見つける)買いディガーでしたので、内容も分からない盤に¥2800は高額だったので早速試聴を試みたのであります。

当時はdisk unionでもセルフで視聴が出来ない時代。その場合に私はアルバムのクレジットを見てプロデューサーやミュージシャン、楽器の編成に曲のタイトル、そしてレコードの溝の濃さを見て音の詰まり具合を確認し、曲調を想像してから店員に渡して試聴するんです。

早速1曲目が店内に流れると、、、かなりカッコイイ!購入意欲90%獲得。続いてもう1曲、、、カッコイイ!!この見知らぬレコードは即100%に達して、購入しました。その判断は後になって間違っていなかったと悟るのです。

ところで、このRODANってバンド。情報によりますとカリフォルニア州オリンダのバンドで、おそらくリーダーのDavid CortapassiとScott Williamsを中心に結成されたバンドと思われ、更に調べていくと中心メンバーのDavidとScottは同じくカリフォルニアのTHE ELASTIK BAND(※UKの”ELASTIK BAND”とは別)と言うサイケデリックロック・バンドのメンバーだったようです。その際ラストネームの表記はCort、“o”passi、“a”では無く“o”となっていますが同一人物ではないでしょうか?また、1974年にリリースされたこのレコードは当時200枚しかプレスされなかった自主盤のようで結構なレア盤と最近知りました。どうりで購入以来一度も見たことが無かった訳です。

購入当時はPCもそれほど一般に普及してないし、10年程前にネット検索しても全く引っかからない未知のバンドでしたが、近年ようやくDiscogsに掲載されYOUTUBEでもアルバムがフルで視聴できるようになりましたので、その存在が知られ値段も高騰したのでは?と予想します。

という訳でアルバムを聴いてみて下さい。

個人的にオススメの曲は、、、
まずド頭のブレイクからノックアウトされた高速ラテンファンクな
A1「Soldier Of Fortune」。

続いて雄叫びも入りドラムのスネアがタイトなドス黒ファンク
A3「Aub De Baub」(6:53~)。

更にフルート入りのジャジーな変拍子の
A4「Rainbow」(10:27)も哀愁感あるいい曲。

そしてギター・カッティングとうねるベースに暴れるドラムがファンキーなラストの
B6「Watch Tower Seller」(35:42~)など、A級な曲がズラリと並んでおります。

最後に気になったのですが、演奏力が高く、中でもドラムが非常にファンキーなのですが、このアルバムにクレジットされているTony SmithとはSANTANA、MALO、LOU REED、JAN HAMMER GROUPのドラマーTony”Thunder”Smithと同一人物なのでしょうか?

とにかく無名な割に非常にカッコイイ、もっと知られていいバンドだと思います。


DJ 吉沢 Dynamite.jp
94~02年迄バンドTHEATRE BROOKのDJとして活動。2015年、リットーミュージックよりJapanese Groove Disc Guide「和モノA to Z」の監修・執筆を担当。近年の和モノ・シーンのトップDJである。
既存曲をそのままプレイするに飽き足らず、スクラッチやサンプラーを用いてのフィンガードラミングやマイク・パフォーマンスを交えたライヴ感120%!エンターテイメントDJ!!

世界中のレコードを、その手の中に

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